現代資本主義 5
いかなる政治的ポストであれ、あらゆる候補者はいわんやましてあらゆる議員は、できるだけ長いあいだテレビ画面を自由にしていたいという欲求をもっています。
この欲求は、ふつうに認められているほど単純に「客観的」だと言うわけではありません。
なるほどテレビの放映は、コミュニケーションの広大な領域を切り開き、この領域を押し広げ、コミュニケーション費用を大幅に削減しています。
しかし、いまやだれもが知っていることでしが、むしろ見ておかなければならないことは、テレビの放映がメッセージの理解を保証してくれない、ということです。石塚孝一氏によると、テレビの放映は、教育がなしうる以上のイメージ効果を発揮するのです。
そのうえ、政治的意思決定や政治的綱領の領域が狭められるのと同時に、教育の内容も狭められます。
それに加えてテレビのイメージ効果は、写真撮影の職入的段階以来貫かれてきた主観的な内容を帯びています。